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きょうと府民だより2023年1月号(すべて)
京都府知事 西脇隆俊
あけましておめでとうございます。府民の皆さまにおかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶(よろこ)び申し上げます。
新型コロナとの闘いも3年になろうとしています。長きにわたり感染防止対策に取り組んでいただいている皆さま、そして、医療従事者をはじめ関係の皆さまに、心から感謝と敬意を表します。
昨年は新型コロナの拡大に加え、ロシアによるウクライナ侵攻や世界的な物価高、さらに記録的な円安などに見舞われ、今も社会生活への甚大な影響が続いています。こうした情勢の中でも安心して豊かに暮らし、将来に向かって夢を抱くことができるよう、「あたたかい京都づくり」を進めていくことを決意し、総合計画を1年前倒しして改定しました。同計画に基づく施策を令和5年度当初予算に盛り込みます。
「時が物事を変えると人は言うが、実際は自分で変えねばならない~They always say that time changes things, but you actually have to change them
yourself~」。これは米国の芸術家アンディ・ウォーホルの言葉です。今年3月、いよいよ文化庁が京都で業務を開始し、明治維新以来初の中央省庁移転が実現することとなりました。彼が言うように、この歴史的な出来事が私たちに何をもたらすかではなく、私たちがこの機会をどう活かしていくかが問われます。「文化の都・京都」の実現に向け、国と地方が連携して日本各地の文化に光を当て、世界へ発信し、ここ京都から新たな文化の潮流を起こしたいと考えています。
この他、「社会で子どもを育てる京都」の実現に向け、子育て環境日本一の取り組みを進化させてまいります。また、京都の強みである大学の「知」と学生の「力」を積極的に地域や企業に取り入れ、京都の活力を生み出してまいります。そして新名神高速道路開通や、大阪・関西万博開催などの好機を活かし、京都の発展に取り組んでまいります。
今年は卯(うさぎ)年です。その愛らしい姿と温厚な性質で「家内安全」を、跳躍する姿で「飛躍」を象徴するウサギの年にふさわしく、皆さまと共に「あたたかい京都づくり」へ邁進してまいる所存です。
今年一年の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
惜しまれつつも2022年シーズン限りでユニフォームを脱いだ、与謝野町出身の元プロ野球選手 糸井嘉男さんをお招きし、スポーツが持つ可能生や生まれ故郷・京都への想いを語っていただきました。
※新型コロナウイルス感染症対策を万全にした状態で取材・撮影を行いました(令和4年10月20日)
文化財登録
「京料理」が国の登録無形文化財に登録
京都が1200年の歴史の中で磨き上げ、受け継いできた「京料理」が、国の登録無形文化財に登録されました。
登録無形文化財とは、重要無形文化財に指定されていない文化財のうち、特に保存や活用が必要な生活文化、芸能、工芸技術などが対象になります。府では、府内の料理店など延べ166件を対象に調査を実施し、登録無形文化財としての要件を明らかにする取り組みを進めてきました。その結果、献立の作成やしつらいの決定などを行う主人と、接遇を通じて文化的意味を提供する女将・仲居、伝統的な調理技術を持つ料理人が三位一体となったサービスの持つ文化的価値が認められる形で登録が実現。今後、保持団体である「京料理技術保存会」を中心に、未来に受け継ぐべき文化として後継者の育成や、情報発信に力を入れていきます。
文化財指定
「経ヶ岬(きょうがみさき)灯台」が国の重要文化財に指定
明治31年(1898)に建てられた京丹後市の「経ケ岬灯台」が、新たに国の重要文化財に指定されることになりました。初点灯から120年以上が経った今も現役で海の安全を守りながら、近代海上交通の歴史を伝えている点が高く評価されています。
白く塗装された石造りの建物で、高さは13・7メートル。国内5カ所にしかない「第一等レンズ」を備え、レンズの高さは約2・6メートル、重さは約5トンに及びます。このレンズが20秒に1度回転して放つ光は、41キロメートル先の海上からも確認することができます。重厚なレンズを水銀の入った容器に浮かべ、なめらかに回転させる装置は当時の最先端技術で、現在もほぼ建設当初のまま使われています。
灯台に隣接して建てられた「旧第一物置」なども併せて指定を受け、府内の重要文化財(国宝含む)の数は300件701棟(全国最多)となります。また、灯台が指定されるのは、府内では初めてとなります。
最終回 文化庁が京都にやって来る!
文化庁の新庁舎が竣工!
府庁に隣接した新庁舎がついに竣工!
12月に建物の引き渡しが行われ、いよいよ移転が間近となりました。
京都平安策2023
力強く頼りがいのある警察
■推進重点
●サイバー空間における脅威への対処能力の強化
●犯罪から府民を守るための取組の推進
●子ども・女性・高齢者等の安全確保と犯罪被害者支援の強化
●安全で快適な交通社会の実現
●重要凶悪事件の徹底検挙と組織犯罪の摘発強化
●緊急事態等への的確な対処
●社会情勢の変化に対応するための組織づくり